2014.8.29 日々の活動日記
栃木県西那須野幼稚園の取り組みをおうかがいしました
先日、栃木県那須塩原市にある西那須野幼稚園の先生にお話をうかがう機会がありました。
3.11のことが段々と風化し、同じ栃木県内でも放射能汚染されていない地域との意識の違いがある中、京都で福島の子どもたちへと活動していることに驚かれていました。
幼稚園がある那須地域は、福島県中通り南部と同程度の放射能汚染があるそうですが、東電も国も原発事故の被災者支援を福島県に限定しています。
震災から3か月後の6月、0.68μSv/hあった園庭の放射線量では、1μSv/h以下は除染効果が期待できないとする当時の政府見解のため除染の対象外となり、園独自で業者に依頼し、自費で表土の除去を行い園庭の除染を進められました。
(表土入替工事)
(表土入替工事)
今でも毎日、園庭の空間線量測定の他、給食1食分(全メニュー)をミキサーにかけ検査し放射性物質の測定をされています。
給食調理用の水は、理論上、放射性物質を除去できる唯一の方法とされる逆浸透膜浄水器を使用されています。
(逆浸透膜浄水器)
こどもたちの屋外活動の制限は続いているそうです。
「除染により一旦下がった線量も場所によっては移染により再び高くなっています。
しかし、それに対する補償も補助も無いのです。
県境をまたぐと放射能が突然無くなるわけではありません。
東電から原発事故の被災者であることさえ認められていない多くの地域があることを一人でも多くの方に知っていただきたい。」
と、お話しされていました。
(芝生剥ぎ取り工事)
(芝生剥ぎ取り工事)
(写真は西那須幼稚園よりお借りしました。)