2017.6.4 日々の活動日記

長野県松本市市長 菅谷昭さんの講演会へ 映画HUG上映会

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直接お話をお聞きしてみたかった松本市の市長、菅谷さんが28日京都に来てくださいました。主催はフクシマ・チェルノブイリの今を考える京都の会です。

菅谷さんは信州大学医学部を卒業後トロント大学に留学(甲状腺患者の基礎研究)その後信州大学医学部第二外科在職中にチェルノブイリ支援NGOグループに関わり、7回現地へ出向き医療支援活動に参加。その後1995年大学の助教授を退職し、チェルノブイリ原発事故10年後に現地に渡り、子ども達の健康を守るためにボランティアで5年間奮闘された方です。

現在は松本市の市長となり4期目。立場等々ある中で、またお忙しい中貴重なプライベートを自分が経験してきたことを伝える為に奮闘されている姿に感激しました。もっとゆっくりお話しできればと思いましたが、講演後直ぐに新幹線に飛び乗られるため会場を去られました。

市長となり放射能災害対策も含めた防災計画や地域医療に力を発揮されています。松本こども留学制度を設け、強制避難区域の児童を教育委員会とも連帯し、受け入れる制度も実現されました。(市のお金は一切使えない中での活動です)

菅谷さんは昨年チェルノブイリ30年という節目にチェルノブイリへ。現在も居住禁止区域があり空間線量は0.4マイクロシーベルト。屋内になるともっと高くなるそうです。菅谷さんが20年前に甲状腺がんの手術をした当時の子どもたち3名との再会もありました。そのうち2名はお母さんになっていて、本当に良かったとおっしゃっていました。

現在のロシアの医療支援は

◎現在も6歳~17歳に対しては国による年2回の定期健康診断を継続。

1回目は内分泌専門医の診察。併せて眼科及び歯科検査。また必要であれば小児科の診察。甲状腺超音波検査、血液及び尿検査。ホールボディカウンターは希望者に実施。

2回目は小児科による検診が主体。必要があれば甲状腺検診等を実施。

その他の健康に対する国家的施策

◎汚染地で生活を継続している18歳以上の住民に対しても年1回の定期検診を実施。

◎汚染地に暮らす子どもたちに、毎年1か月、非汚染地での保養を実施。なおこれらの健康管理対策にかかる費用は、全て国家負担としている。

現在福島では子どもたちの検査は2年に1度。また震災後福島に転入してきた児童は検査の対象外。福島とチェルノブイリは違うという見解もあります。私もそう願っています。ただ、子どもたちには最善を尽くしてほしいのです。ミナソラの幼稚園留学は上記を参考にしています。この3年我が子の通う幼稚園でこの取り組みを見てきた私たちは、良い取り組みだと感じています。幼稚園留学が広がってほしいと願っています。

現在ロシアで国策で行われている長期保養。子どもたちはクラスや学年で保養村へ。非汚染地から運ばれてくる食材での食事の提供。温熱治療やデトックスを促す治療。それでもゴメリ市では50万人中、健康な人は18%だそうです。31年経つチェルノブイリの現状にも胸が苦しくなりました。そして2018年に新たな「こども医療センター」建設中。現地の医療関係者から「どうして日本は国策で保養をしないのか?」と聞かれたそうです。

今も尚チェルノブイリで奮闘されている多くの方々に敬意を示します。

その後、HUGという映画を見ました。

もう涙が止まりませんでした。一人でも多くの人に、ママに是非見て頂きたい。映画の最後のシーンが誕生会のシーンで終わりました。同日、わが子の誕生日会を親戚が集まり開催予定だったので、上映会後の監督のお話もお聞きしたかったのですが、ダッシュで帰宅。

親戚皆に祝ってもらう我が子を前に、「足るを知る」今の幸せに感謝しました。ただ、この幸せは永遠に続くものではなく、平和も健康も守るために努力しないといけないと改めて感じた映画でした。ミナソラだけで開催は難しいのですが、近い将来にHUGの上映会を開催したいと思いました。お母さんというキーワードで世界は繋がれると信じて・・・

翌日から福島訪問だったのに、準備も何もできておらず、、、出発当日の朝またもや猛ダッシュ。

こうして私のボランティア活動を支えてくれる家族に感謝。

ミナソラを見守ってくださる多くの方々に感謝。

苦楽を共にしてくれる仲間メンバーに感謝。

引き続き福島訪問記事を書きたいと思います。菅谷さんにもHUGの監督海南さんにもまたお目にかかれること楽しみにしています。

菅谷さんは7月1日(土曜)13時半~16時半 龍谷大学深草キャンパスにて「原発事故に伴う健康への影響・対策について~チェルノブイリ医療に携わって~」という講演会が開催されるようです。主催は避難者こども健康相談会きょうと09036272925まで